ステロイド治療について

乳児湿疹は生後一ヶ月前後から発症率が高まり、発症してから治るまでの期間には個人差が生じます。短いもので数週間程度から時に数ヶ月以上症状が続くケースもあります。症状が改善できず重症化すれば、ホームケアだけでは到底手に負えません。

 

こうした状態で病院を受診した際、有効的な治療方法として勧められるのがステロイド治療です。

 

乳児湿疹の状態がまだ軽い症状であれば、保湿剤であるワセリンや非ステロイドクリームや軟膏といったものが処方されることが多いのですが、患部がジクジクしていたり湿疹の範囲が広範囲にわたっていたりすると、ステロイド治療がひとつの選択肢となります。

 

ステロイド治療には、患部の炎症を鎮め症状を緩和させる力があります。元々抵抗力の弱い赤ちゃんにとっては薬も良く効きますので、赤ちゃんによってはステロイドを塗ることで一晩で症状が落ち着くケースもあります。

 

ステロイドとは?

ステロイドは、腎臓上部にある臓器の副腎の外側「皮質」と呼ばれる部位で作られているホルモンの一種で、副腎皮質ホルモンとも呼ばれています。常に体内で作られているホルモンで、体に対する様々なストレスに対抗するなど、生きる上でとても重要な役割を果たしています。

 

この副腎皮質ホルモンの内、糖質コルチコイドという成分を化学合成させたものがステロイド剤として治療に用いられます。ステロイドは、複数の臓器に炎症によって臓器障害をもたらす、膠原病の治療に最も有効的とされているお薬でもあります。炎症を鎮めて免疫を抑制する効果があるため、湿疹やアトピーなど皮膚疾患にも用いられています。