色々ある乳児の皮膚疾患

乳児湿疹には一過性のものをはじめ、乳児脂漏性湿疹、新生児にきび、あせも、おむつかぶれ、肛門周囲皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、じんましん、小児ストロフルス、じんましん、貨幣状湿疹、とびひ、薬疹、疥癬、白癬、皮膚カンジタ症など、あらゆる疾患があります。

 

ここではその中でも多い4つの症状について挙げてみましょう。

 

.一過性の乳児湿疹

外気や室温・湿度の変化、季節、汗、よだれ、石鹸、衣類や下着の摩擦による刺激など様々な外的要因によって起こる一過性の疾患です。赤ちゃんの薄い肌は同様に薄いバリア層に守られているために外的刺激によるダメージを受けやすく、機能低下することで皮膚疾患が起こりやすい状態にあります。

 

中でも、不適切な沐浴によって湿疹を招いてしまうケースが多いようです。

例えば、赤ちゃんの肌を洗う時に使用するベビーソープなどを綺麗にすすぎ切れていなかったり、逆に洗いすぎてしまうことで、一過性の乳児湿疹を発症しやすくなります。一過性のものですのでほとんどの場合は1~2カ月ほどで治ることが多いようですが、かゆみを伴うこともあり、赤ちゃん自身が掻きむしってしまうことで症状が悪化する恐れもあります。

 

 

乳児脂漏性湿疹

乳児湿疹の中では一番なりやすいとも言われている疾患で、髪の生え際やまゆ毛などに黄色いフケや脂っぽいかさぶたのようなものができるのが特徴的です。汗腺が出来上がる生後1ヵ月頃に多く起きる疾患としても知られています。

 

湿ったようにべたつく皮膚のかたまりを放っておくことで、不快なニオイがしたり赤い湿疹が現れたり、かゆみを伴ったりします。このかさぶたは放っておくことでどんどん厚くなり、洗っても落ちにくいものなってしまいます。

 

原因としてはお母さんのホルモンの影響のほか、ビタミンB群の代謝異常や皮膚に常在しているマラセチア菌というカビの一種の増殖にあると考えられています。症状がアトピー性皮膚炎にもよく似ているため、アトピーと間違えられやすい疾患でもあります。

 

また、まるでニキビのような白い脂の塊のようなポツポツが出来ることもあります。赤ちゃんのニキビと呼ばれたりもしますが、この症状は脂っこい物や甘いものを食べたお母さんの母乳を赤ちゃんが飲むことで状態を悪化させてしまうこともあります。

 

 

食物アレルギーによる湿疹

食物アレルギーとは、食べ物を摂取することにより、その食べ物に含まれるアレルゲンが原因となって、湿疹、蕁麻疹などの皮膚症状や呼吸器症状を起こすものです。乳児の場合、離乳食が始まるまでは無関係のようにも思えますが、母乳を飲むこということはお母さんが食べたものの影響を受けるということですので注意が必要です。

 

例えば、卵、小麦、牛乳の3大アレルゲンをはじめ、そば、ピーナッツ、お寿司などの魚介類など、食物にまつわる様々なアレルゲン物質をお母さんが摂取することにより、赤ちゃんに乳児湿疹ができてしまうことがあります。

 

赤ちゃんの食物アレルギーに気付かず、お母さんが食生活を意識せずに授乳し続けると症状が重篤化してしまう恐れもあります。食物アレルギーによる湿疹の場合は即時に反応が出ることはなく、母乳を飲んでから2時間以上たって湿疹が出てくることが多いようです。

 

何より医師に判断してもらうことが重要ですが、赤ちゃんの頃はアレルギー反応も明確には現れないこともあるため、アレルギーと断言するのは難しいケースもあります。中には一過性の乳児湿疹のように、適切な沐浴や清潔さを維持することで直によくなったりすることもあるようですが、油断は禁物といえる疾患です。

 

 

アトピー性皮膚炎

カサカサ、ジクジク、ゴワゴワといった肌触りや見た目と共にかゆみを伴います。

湿疹の状態も赤みが強く、連なるように盛り上がった状態であったりもします。主に耳の前後や頬、顎などに症状が現れやすく、かゆみを伴うために赤ちゃん自身が掻きむしってしまい症状が悪化してしまいます。

 

 

一度は治ったと思っても繰り返し再発し、頭や顔にみられていた症状が手足や胴体へと範囲を拡大していくケースもあります。